HYBEが2025年第3四半期の決算を発表し、連結基準売上が7,272億ウォン(約774億円)に達し、これまでの四半期最高売上を更新しました。これにより、今年第3四半期までの累計売上は約1兆9,300億ウォン(約2,055億円)となり、2兆ウォンに迫る勢いを見せています。
グローバルツアーが大成功!売上を大きく牽引
今回の好調を支えたのは、なんといってもワールドツアーの大成功です。BTSメンバーJINのソロツアーをはじめ、TOMORROW X TOGETHERやENHYPENのワールドツアーが大盛況で、公演部門の売上は前年同期対比でなんと3倍以上も成長し、2,450億ウォンを記録しました。一方で、アーティストの楽曲リリースが比較的少なかったため、音盤・音源部門の売上は前年同期対比で減少となりました。
また、MDやライセンシング部門も絶好調!ツアーグッズやライトスティック、キャラクター商品などが人気を集め、MDおよびライセンシング部門の売上は前年同期対比70%増の1,683億ウォンとなりました。
「マルチホーム・マルチジャンル」戦略が世界で花開く
HYBEの成長戦略である「マルチホーム・マルチジャンル」も具体的な成果を出しています。グローバルガールグループKATSEYEの楽曲「Gabriela」はビルボード「Hot 100」チャートで自己最高順位を更新し、第68回グラミー賞では「Best New Artist」と「Best Pop Duo/Group Performance」の2部門に候補入りしました。さらに、Spotifyの月間リスナー数は3300万人を突破し、K-POPシステムを基盤とするアーティストの中で最高の成績を記録しています。KATSEYE初のグローバルツアーは、北米13都市16公演が全て完売するなど、その人気はとどまるところを知りません。
Weverseが黒字転換!さらなる飛躍へ
Global Superfan Platform「Weverse」も、第3四半期累計で黒字転換を達成しました。これは、月額定期購入サービス「Digital Membership」や広告といった新しいビジネスモデルが導入された成果とのこと。Weverseは今後、中国最大の音源ストリーミングプラットフォーム「QQ Music」にプライベートチャットサービス「Weverse DM」をオープンし、ユーザーとの接点をさらに増やしていく予定です。来年以降は、BTSの活動再開や主要アーティストの成長、Weverse自体のデジタル事業の成長に支えられ、大幅な実績改善が見込まれています。
短期的な投資と今後の収益改善への期待
第3四半期は422億ウォン(約45億円)の営業損失を記録しましたが、これはグローバルアーティストIP拡大のための先行投資と、北米事業構造の改編による一時的な費用支出が主な原因だそうです。韓国ではボーイグループ「CORTIS」がデビューし、南米ではボーイグループ「SANTOS BRAVOS」やラテンバンド「Musza」などが誕生するなど、大型プロジェクトへの初期投資が先行しました。
しかし、HYBEのCFOイ・ギョンジュン氏によると、「多数のグループがデビューしたことで短期的に収益性は低下したが、中長期的なグローバルファン層の拡大と収益基盤の安定化を通じてHYBEの成長構造が強化される見込みだ」とのこと。また、CEOのイ・ジェサン氏は、「K-POP部門は今年度も10%〜15%の水準の利益率を維持すると予想され、会社のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は強固だ」とコメントしています。収益性への負担要因は第4四半期を区切りに大部分が解消され、来年からはBTSの活動再開やK-POPアーティストの成長加速化、Weverseの安定的黒字維持などを核として、本格的な収益性回復局面へ進むだろうと展望を述べています。
HYBEの今後の動向に、ますます注目が集まりますね!
為替:発表日11月10日時点